特訓

3/6
前へ
/127ページ
次へ
葉桜達は訓練室に集められた。 「これからさっそく訓練を始めていく。急で申し訳ないが、分かってほしい。 先ほどの急襲で…… 我々の仲間が大勢亡くなった……」 そう言ったのは、体格が良く、髭を生やした強面の男。名は剛力 一(ごうりき はじめ) 彼はパラディン育成を主に仕事とし、今までに何人も優秀なパラディンを育てていた。 「亡くなった仲間のためにも、君たちに頑張ってほしいんだ!訓練は厳しいが、君たちならやれる! 一緒にメディスを倒そうじゃないか!」 訓練生に熱い言葉を投げかける。 その言葉には、皆頷いた。 そして訓練が開始する。 まず始めは簡単な事からだ。 瞑想をして、自分の内なる力を感じることから。 これが出来なければ詠唱を唱えることは出来ない。 皆苦戦していた。 しかし、一人だけすんなりクリアしてみせた。 男で、身長は180ぐらいか、体格は普通。そして髪型はアシュメントリーで顔は整っている。 名前は斑目 勇大(まだらめ ゆうだい) 剛力も驚いていた。 こんなにも早く感じとる事ができたのは、希にしかいなかったからである。 「すごいではないか!斑目君……だったかな?君には才能がある!」 そう誉めると、斑目は少し照れていた。 一方葉桜はというと…… 苦戦していた。 なんで出来ねー あんなやつに出来たんだ! おれにだって出来る! しかし、邪念が邪魔をし、その日では感じとる事が出来なかった。
/127ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加