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「まずは……これを使って自分がどの系統かを判断するんだ。」
剛力が持ってきたものは機械で、モニターと、それに繋がった鉄で出来た手形のようなものだった。
「これに手をかざせば、自分がどの系統かモニターに出てくる仕組みになっているんだ」
感心するように、斑目は機械を見ていた。
そして順番に手をかざしていく。
初めは女の子で、まだ高校生ぐらいであろう。背は小さく、ロングヘアーで可愛らしい子である。名前は南 沙希(みなみ さき)
モニターには、光と書かれていた。
「おお!君は光か!光は治癒の詠唱を使えるんだ。なかなかいない、レアな系統だよ。」
南は少し嬉しそうな顔をしていた。
系統は6種類あり、火、水、風、土、雷、光である。
火→攻撃力に長けた力。
水→バランスの良い力。
風→スピードに長けた力。
土→防御に長けた力。
雷→扱いづらいが、全てに長けた力。
光→唯一、治療を行える力。
この中でレアな系統は、雷と光。
系統探りは、どんどん進んでいき、葉桜の番になった。
葉桜は少し緊張気味であった。
全部使えるようになりたいとう願望があるため、ひとつしか出なかった場合ショックだからだ。
葉桜は手をかざした。
目をきゅっと瞑る。
モニターに映し出されたのは、エラーであった。
「は?」
葉桜は拍子抜けした。
「おかしいなー、もう一度手をかざしてみて」
剛力にそう言われ、もう一度手をかざしてみる。
今度は正常にでた。
結果は風とでた。
「なんだよー」
ちくしょー
これじゃおれは凡人って事か?
でも……全部使えるからって、全部出るとは言ってないし……出なかったとしても関係ないんじゃないか?
葉桜の考えは打ち砕かれる。
最後に斑目が手をかざした。
モニターには、全ての系統が写し出された。
葉桜と斑目は目が合った。
葉桜は、俯きながら悔しそうな顔を浮かべた。
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