ありがとう

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文鳥を箱の中に入れて、買ってきた花を入れた。 君は女の子だったから、淡いピンク色で統一した可愛らしい花。君にとても似合っていた。 父と姉が庭に穴を掘って、箱ごと文鳥を中に入れた。 最後に、もう一度だけ文鳥に触れた。 ふわふわして、柔らかくて。 でもやっぱり冷たくて。 私はそこで初めて涙が出てきた、なかなか止まらなくて、泣きながら姉と土を被せていった。 本当に、さよならなんだね。 もう会えないんだ。 遊べないんだ。 涙で視界が滲んで、どんどん隠れていく文鳥がよく見えない。
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