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その一ヶ月後、今度は足が不自由になった。
止まり木から落ちたり、飛んで手に着地しようとして失敗したりしていた。
それを見るたんびに私は文鳥から顔を背けてしまった。
確実に、どんどん年老いていってる君をみたくなかったから。
君がもう近々死ぬかもしれないという、大事なことに気付かないフリをしていた。
それからすぐに、毛繕いもまともにできなくなって、綺麗な羽や翼がバサバサになってきた。
ああ、もうすぐなのかな。
私は受け止められるのかな、となぜか他人事のように思っていた。
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