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「━━━━っ!! イタイイタイよ!
ア‥ア゛‥頭が‥!!頭が割れる!」
「ほー? また何かみえたか?(笑」
「‥‥ハァ‥‥ハァ‥ッ! シラナイ!こんなの!! シラナイ!! シラナイ!」
痛みに絶えられず
ただ頭を左右に振り乱すしか
出来なかった‥‥
「よーく思い出せ? だんだんはっきりと
見えてきたんだろ~?もぅそろそろわかるだろ~?」
「‥‥ハァ‥ハァ‥‥ナニ‥を━━ッ!」
「ナニを?ってあれだよ? 自分が一体なんなのか‥ね(笑? 思い出しちまえよ~」
━━━━━━━━━━━━━━━━!
「━━━━っ!! イタイ! イタイイタイイタイ!
イヤ‥‥!! イヤだ!イヤだ!! シラナイ!!『あんな事』シラナイ!!」
そこには‥‥
記憶のなかにいたのは‥‥
真っ白な部屋の中‥‥‥
だけど壁には何故か真っ赤な絨毯
そして部屋の中心には
真っ赤な水溜まり
その真っ赤な水溜まりの廻りに
円を描くように
二度と動く事のできない
人形‥‥‥‥‥‥‥
その真っ赤な水溜まりの
中心地に立つ一人の人形‥
その真っ白な部屋と
そっくりなくらいの
白に近い銀髪と雪のような白い肌‥
その肌とは全く正反対のような
真っ赤なまるで宝石のルビーのような
澄んだ赤色の瞳を宿した姿‥‥
自分だった‥‥‥‥‥。
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