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斎藤「支配人…忙しくても絶対定時あがりですよねえ。日野さん、残業ばかりなのに。ああ、21時ですね。夜勤と交代だ、引き継ぎ行ってきます!」
そう言うと、バタバタとフロントの方へ駆け出した。 さて、今夜は何時に帰れるか…新人っつったって、あれだ。どうせ直ぐ辞めんだろうに。あのハゲが面接したんだからな。俺は煙草に火を点け、デスクに両足を乗せ、天井を仰ぐ。
斎藤「わお、相変わらずワイルドですね!」
俺「おう、引き継ぎ終わったか?1702の未払い伝えたか?」
斎藤「支配人と一緒にしないで下さいよ。じゃあ、お疲れ様です!あ、それと…。」
ロッカーをバタンと閉め、ロングヘアをさらっと撫でる。
俺「あ?」
斎藤「日野さん、そんなにカッコいいのに…どうして彼女出来ないんですかね、フッ…お疲れ様です。」
ん、と適当に挨拶し、パタンと閉まると同時に悪いかっ!と苦笑い。どうせ30歳の独身…言っちゃなんだがバツ2さ。
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