0人が本棚に入れています
本棚に追加
やっとの思いで校門まで着くと、門の前に生徒指導の佐々木先生が立っていた。
「うわぁ、佐々木がいるじゃねぇかよ…」
俊介がとても嫌そうに言った。
「でもまだ遅刻じゃないから怒られないはず!」
私は明るく言った。
すると優子がまた泣きそうな声で
「でも怖いよ…」
とつぶやいた。
私達は恐る恐る校門を通り過ぎた。
「おはようございまーす…」
佐々木先生は、ちらっとこっちを向き、また前を向いた。
「よかった~なんもいわれなくて」
僚輝がホッと胸をなで下ろし言った。
校門を過ぎると俊介が言った。
「やっべ、あと3分しかねーよ」
その一言を聞き、みんなが一斉に走り出した。
最初のコメントを投稿しよう!