[第1章] 朝が始まりか、始まりが朝か。

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 急に眩しい光が差し込む。起きろって言われてる?まだ起きたくないよ。 「んん…。」  顔の位置が自然にずれた。  …枕の感触がいつもと違う。  いつもは、綿の毛玉だらけのざらざらしているカバー。 頬に擦れると、痛いはず。  なのに、この感触はつるつるしてる。    シルクみたいな。(シルクなんて触ったことないけど)  いや、枕だけじゃない。布団もだ。  その優しい感触が、直接腕に伝わった。 ……おかしいな。  今は、冬で。あたしのパジャマは、長そでで。暑苦しいフリースで、朝起きると寝汗をかいてる、って感じなのに。
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