[第1章] 朝が始まりか、始まりが朝か。

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 腕に布団がまとわりつくんだ。  あたしはまだ目を開けていないんだけれど、なんとなく状況が読めたような、読めてないような…。 ただ確かなことは、”いつもとは違うベッドに寝てる”こと。  てゆうか、、、 腕だけじゃないんだよね、このつるつるが直に伝わるのって。  脚、胸、お腹…。ってか全身。 ………。  は、裸!?  ちょっと待って。  あたしは夏だってパジャマを着るし、ましてや暑いからって脱ぐクセがあるわけじゃない。と思う。←  裸で寝たなんてこと、一度もない。(ハイ、男性経験ありません。)  軽くパニック状態。お、落ち着け、あたし。  冷や汗がタラ―って垂れる。さ、寒い。  布団を自分の方へよせた。と思ったら、よせられなかった。 逆に引っ張られてる。  もしかして…? ってゆうか、絶対…。 怖くて、目を開けられない。
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