[第1章] 朝が始まりか、始まりが朝か。

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 ちょ、ちょっと。  髪がくすぐったい。…じゃなくて!! 何してんの!? 「あ、あの。ねえ、ちょっと…」  彼の吐息がもれて、あたしの胸のあたりをくすぐる。  くすっ て、笑ったんだ。  顔をこっちに向けて、目を合わせてきた。  ちょっと、その顔、瞬殺。 「夢じゃなかった」    え?  そして、くしゃっとあたしの髪を撫でたんだ。 「ちゃんと寝た?」 …爆睡でした。  無音で答える。
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