[第1章] 朝が始まりか、始まりが朝か。

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「ごめんね?」 「…何が」  今度は、ちゃんと声が出た。 「や、なかなか寝かせてあげられなくて。 美保があんまり可愛いからさあ」  カー―ッと、顔が赤くなるのがわかる。  は、はれんち…。  あ、あたしは。確かに、小西美保だけど。  あーた、誰よ?  あたしを知ってるの? 「痛くなかった?」  いやいやいや…。 も、もうやめて。 ゴホッ…。 思い切り咳き込んだ。  途端に、自分の息にむせこんだ。 さ、酒臭い。
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