[第1章] 朝が始まりか、始まりが朝か。

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 あたしまだ、高2なんですけど。  飲酒しちゃった、のかな。  だ、だからあたしは。 何も覚えてなくて。 昨日は本当にこの人と…。  ど、ど、どうしよう。 いや、どうもできないけどさ。 「俺、寝ていい? 昨日、気ィ高ぶって、全然寝れなかったんだよね」 「え、待ってよ!」 「おやすみ」 「や、だから、待って!寝ないでぇ!!」  彼の肩を軽く揺さぶる。 今更だけど、あたしと同じで、裸だった。  ここは、彼の部屋?  見渡してみると、クローゼット、机、ソファ、テーブル。  そして、正方形の部屋の、二面がどでかい窓。  ひ、広すぎる。
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