幼なじみによる、俺に対する朝の起こし方について。

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定吉と一緒に家に帰ると、虹子とネロはまだ朝ご飯に手を付けていなかった。 どうやら待ってくれていたらしい。 「あー、ごめんね。早起き出来なかったよ………」 「早起きしないと朝ご飯冷めちゃうわよ? 定吉、もっと頑張りなさい」 苦笑いしながらネロがそう定吉に言うと、続けて虹子が。 「定吉、まだ眠たそうだな。まあ、朝ご飯でも食べれば目は覚める。早く座れ」 「うん。………にふ♪」 定吉が座ると目の前の朝ご飯に、にやけ顔になって、ずっと焼鮭を見つめている。 「ほら、アンタも座りなさいよ。………私の隣で良かったらだけど」 「何か知らないが、お断りだ」 「は、はあ!?」 「冗談だよ、全く。ネロをからかうと面白いなあもう。可愛すぎる」 「あ、色々殴りたいけど、今は朝ご飯を食べたいの。………」 無言になってフライング気味に味噌汁を啜ったネロに続いて、俺達も朝ご飯にありつく事にした。 「ネロの朝ご飯はやっぱり美味しいな。お嫁さんに欲しいくらいだよ。冗談だけど」 「ふんっ……………、意地でもお嫁さんになってあげるわよ」 「拒否」 「…………うぅぅ」 顔を赤くして、俯きながらご飯を食べつづけるネロ。
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