幼なじみによる、俺に対する朝の起こし方について。

6/12

854人が本棚に入れています
本棚に追加
/45ページ
すると、俺達がそんなしょーもない事で口論になっていると、二階がドタバタとうるさかったからか、下の階に居たネロが俺の部屋に乱入してきた。 「虹子、アンタも早く来なきゃ駄目でしょ。焼鮭とか冷めちゃうじゃない」 「焼鮭なんて二の次だ。ネロ、どうやらこの部屋には………エロ本が隠されているらしい」 「なっ! 虹子それ余計!」 ネロの耳元で、ひそひそ話をするみたいに、口を近付けて話をする虹子。 そして、それを聞いたネロは、純情さが故に顔全体を強張らせて、頬を赤らめて俯いてしまった。 「え、エロ本とか………変態。………信じられない…」 「………まあまあ。ネロ、一緒にエロ本を探して、コイツの性癖を暴露させてみないか?」 「い、嫌よ! 性癖なんか見つけて…、ど、どうするつもり?」 「決まっている。性癖を知る事が出来れば、張本人の好きな人のタイプが如何なるものか。………ネロも気になるのでは?」 「うゅ………………、まあ、そうかな………?」 そこで考えを一致しないで欲しい。 別に、俺のエロ本の隠し方には自信があるので、見つかる確率など0に等しいのだが、色々と物色されるのも困るのだ。 「…わ、私も探す。アンタからはエッチな本は必要無いんだし、幼なじみの私が処分しなきゃ」
/45ページ

最初のコメントを投稿しよう!

854人が本棚に入れています
本棚に追加