ヒトメボレ

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―廊下 莉「なになになになに!!」 驚くのも無理はない。 しかし、なかなか第一声を口に出すことができなかった。 莉「俊樹もしかして、もしかして?笑」 うまく切り出してくれた。さすが莉野、ちゃんとわかってた。 俊「濁さずいうと...タイプ...笑」 莉「すぐ外に現れるんだね笑」 俊「いや、さっきも廊下で見てさ、どこか自分の中で引っかかってたから...」 ここでやっと自分でもあの時の感覚と今の感情が追いついた。 莉「本気なら協力するよ!」 いつものことだが、こいつは気が早い。 ただ、満更ではないのは事実。 俊「ありがとう、でもまだ恋心とかなのかわからないしさ… とりあえず、皆には...」 莉「わかったよー。 秘密にしとく。」 また思う。なんだかんだわかってくれてる。 俊「最高っす。 とりあえず今日はあの子もパーティー来ないか誘って…」 莉「きてほしいなら自分でやりなさい!」 誘ったら来るかな、とか言ってたのは自分だろ!! とは言えずに、というかそこまで思考が回らずに俺は有無を言わさない命令を浴びた。 俊「わ、わかった…」 意を決したように、俺は最強の味方を率いて5組の教室に戻った。
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