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俊「お邪魔しまーす。」
中に入ると、座席から屈託の無い笑顔で迎えてくれた女の子が1人。優子である。
優「おっ、3番着ー!」
向かいの席に健一の存在を確認したのはこの時だ。
この男、抜かりない。
俊「健一いたのか、2番着じゃんよ。」
優「いや、あたし1番だから、俊樹は3番!」
俊「順番も何も、ここお前ん家だろ笑」
学校終わりで完全に目も覚めているため、しっかりとツッコミを入れる。
健「よっ。」
俊「さっきぶり。そういえば今日新しい子くるから! 莉野の友達なんだ。」
健「リノノトモダチ...?いたっけ?笑」
この時、話に集中していたため、お店のドアが空いた事には気づいていなかった。
莉「聞こえてますが?」
俊「いつの間に…笑 あ、由依ちゃんも適当に座っといて! 莉野、後で皆に紹介よろしくね。」
莉「訂正してくれたらね!!」
いかにも根に持ってますよ、といった表情で訴えてきた。
健「嘘だよー、ニンキモノノ、リノチャン。」
莉「ムカつくー! けど、良いでしょう。」
このやり取りのすぐ後、再びお店のドアが開き、英哉がひょっこりと顔を出した。
英「こんちゃー! みんな連れてきたよー!」
一気に全員揃ったところで、各々空いてる座席に座った。
―夕方6時、パーティー開始である。
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