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赤組3人の意思表示が終わり、今は投票待ちの時間である。
俊「この時間が一番ドキドキすんだよな…」
やりきった後、結果を待つ時間は言葉の通り本当にドキドキして落ち着かないものだ。
佐「自信持ってよ! あたしら皆俊樹に投票したからさ!」
ありがとう。
そう言おうとした時、今度はしっかりとマイク越しに「投票結果が出ました」という声が体育館に響いた。
さすがに喉が枯れて来たのかな。
そんなことを思いながらも、右足は貧乏ゆすりをやめることはなかった。
先「赤組団長は」
もったいぶるように時間をおく。
…
先「1組の桜井。よろしく頼んだ!」
俺は下に向けた顔を上げ、笑顔でガッツポーズをした。
俊「よっしゃあああ!」
「おめでとう!」
周りに座っている人から拍手と共にエールをもらう。
こんなに嬉しい気持ちになれるなら、意思表明した甲斐があった。
俊「ありがとう! 皆優勝させてあげるから期待しといて!!」
この後も少しの間拍手に包まれ、みんなと喜びを噛み締めた。
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