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そんなやりとりがあったことは知らずに、制服に着替えてきた俺は佐絵と由依を見つけ、声をかける。
俊「おまたせ! 佐絵、由依、帰ろう!」
由依は帰り支度を整え、座っている莉野の隣からこちらに向かって歩き出した。
由「莉野ちゃんまたな! 明日頑張ろうな!」
莉「うん!バイバイ!」
「全部開いてるで」と俊樹のカバンを指差しながら呆れたように笑う由依、「これ最先端のファッション」と意味のわからない言い訳をする俊樹。
莉「脈ありかもじゃん、頑張れ。」
すっかり慣れたように話す2人を見ながら、小さく言った。
沙「ん、何か言った?」
後ろから歩いてきた沙谷加が、莉野の独り言に反応する。
莉「なんでもないよ。 沙谷加帰ろ!」
そう言って帰り仕度を済ませ、皆それぞれの帰路につくのであった。
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