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俊「今更なんだけど、俺上手くまとめられてる?」
帰り道に思ってたことを直球で聞いてみた。
佐「まとめられてるよ! めっちゃ頼りになってるし。 ね、由依!」
さっすが副部長!
という言葉を副部長からもらう。いつものやりとりだ。
由「うん!めっちゃ頼れるで俊樹は!」
追い討ちをかけるように嬉しい言葉をもらう。
不器用なのか、こういう時になんて返したらいいのかわからなくなる。
俊「いや、照れるなあ。 ありがとう! 照れるなぁ。うん、やっぱ照れるなあ。」
佐「普通時は変人だけどね、今みたいに笑」
佐絵の家の前に着いたあたりで、最後の毒を吐いてくる。
俊「ほっといてくれ! ほら、家着いたぞ! 帰って寝ろ!笑」
このやりとりを由依は口に手を当て、楽しそうに見ていた。
佐「照れちゃって。 じゃあね! 明日絶対勝とうね! 」
最後の一言は今までよりも数段力強い声であった。
負けず嫌いの佐絵から想像しやすい光景である。
ドアの前で拳をこちらに向けてきたところで、俺たちもあと少しの家までの距離を歩き始めた。
俊、由「バイバイ!」
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