プロローグ

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朝、俺は大きめの白い皿にコーンフレークを流し込み、冷蔵庫から牛乳を取り出した。 賞味期限は昨日までだったけど、なんとか大丈夫だろう。 つい最近までは隣人の天川優菜(あまかわゆうな)が起こしに来てたんだが、流石に高校生になると恥ずかしいと云うことで止めた。 お蔭で、登校時間は十分遅れ、遅刻ギリギリになってしまったんだ。 「おっはぁ」 「またお前は……」 少しだるそうに、家から出てきたのは優菜。 髪の毛は余り整えられてなく、歯磨き粉が口の周りに付いている。 「ん、歯磨き粉が口の周りに付いてるぞ」 「ありがと……」 俺はハンカチを優菜に手渡すと優菜はポケットに入れた。 相当寝ぼけているんだろう。
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