いち。

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「え…と… …交換条件て事?」 何がどうしてその話になるのか、疑問だらけの私に、朔夜は可愛らしく 「さあ?」 と、首を傾げただけだった。 「…じゃ、じゃあ…例えば、断ったりしたら?」 恐る恐る聞いた私に、朔夜は極上の笑みを浮かべて言った。 「あれ? 僕、拒否を許したっけ?」 …なんじゃそりゃ! 拒否権ないの?! しかもうっすら殺気出してるし! 「いや…でも…あ、私を便利屋に入れるメリットは?! ないよね?!」 便利屋が怪しいとは思ってたけど、人間かどうかが怪しいとなるとさすがに関わりたくない。 なんとか逃げ出したい私は、必死に食い下がった。 「もちろん、それを考慮しての勧誘だよ。目が届く所に置いた方が、僕たちに不利な言動とられないでしょ?」 …あ、殺気がちょっと濃くなった。 「それに、君面白いしね。 …殺気を放った状態の僕に意見した人、初めてだよ。」 …ありゃ?殺気が消えた… てか、やっぱり殺気だったんだ… リアルに帰りたい… .
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