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いい働きをして松ヶ崎先輩に認めて貰おう。
…という下心はおいといて、とにかく怪しさ満載の男を追う事にした。
そして、階段を昇り始めてすぐ、黒髪の男が歩みを止めて、私の方に向き直って見下ろしている事に気づいた。
その美しさのせいか、睨みつける迫力は相当なもので、特に睨まれる覚えがなくても怯んでしまう。
…やっぱ、出直した方がいいかも…?
さすがにただ話を聞くだけじゃ済まない気がして、引き返そうとした時、
…もう戻れない事を悟った。
いつの間にか私の背後には、筋肉ムキムキの金髪のイケメンが、瞳を金に輝かせ、腕を組んで威圧的に立っていたから。
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