いち。

12/30
前へ
/660ページ
次へ
……挟まれた……! やっぱり、罠だったんだ…! 私は行くも戻るも出来ない状況に、ただ体を縮こまらせた。 …この二人、明らかに普通の人の雰囲気と違う。 超美形って事を差し引いても、纏うオーラが半端ない。 二人の周辺だけ、空気そのものが違うみたい。 …こんな人たち、同じ学校にいたら絶対わかるはずなんだけどな…。 目ヂカラだけで人殺せそうだもん。 ……てか、凄く怒ってらっしゃる…? 私は階段の少し上から見下ろす黒髪の男と、私のすぐ後ろで仁王立ちする金髪の男を交互に見て、もうあれこれ問いただす気はすっかり失せていた。 …でも、二人の雰囲気からして私に対して怒ってる事は間違いなく、となると黙って帰してくれるはずがなかった。 ……猫だまし?UFO? 何て言えば引っかかってくれる? 私が少ない脳みそで打開策を練っていると、更にもう一人、とんでもないのがとんでもない所から現れた。 .
/660ページ

最初のコメントを投稿しよう!

373人が本棚に入れています
本棚に追加