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「お前が嗅ぎ回るせいで、こっちは仕事がしづれぇんだよ!」
何時の間にか私のすぐ後ろにまで迫っていた金髪ムキムキ男が、敵意剥き出しでそう言いながら拳で壁を強く叩いた。
…その衝撃で校舎全体が揺れたように感じられ、壁は見事にえぐれていた。
…コ、コンクリに…ヒビ入ったよ?!
鉄筋見えちゃったよ!!
何この人、鉄人?!
口悪いし!
私は金髪男を警戒して正面に向かい合い、そのまま後ろへゆっくり下がった。
…けど、後ろ向きのまま階段を上がってすぐ、今度は黒髪の男の気配に体を硬直させた。
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