いち。

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「うん、じゃあとりあえず、部室に行こうか。」 朔夜がそう言うと、みんな黙って私を引きずるようにさっきの階段まで移動した。 …後ろ向きにズルズルと引き摺られて、不格好だし腕は痛いし… …そんな事、この人達が気にしてくれそうにないけど。 「さぁどうぞ、我が便利屋同好会の部室へ。」 階段の途中に突然現れた扉をくぐると、そこには何故か草原が広がっていた。 「……メルヘン……」 青々とした草原に、白い椅子が数脚と丸テーブル。 そのテーブルの上には、イギリスのティータイムみたいに紅茶と様々なお菓子が綺麗なお皿に盛り付けてあった。 …イギリス行った事ないけど。 .
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