Prologue 2

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――… 広い屋敷の中にある一室に黒髪を束ねた男性が、窓の近くにある椅子に座り、何も書かれていない白紙の本をジッと眺めていた。 そんな彼は口元に軽い微笑を浮かべ、誰にも聞こえないような声で呟き、机の上に置いてあったペンを握った。 「…さて、物語を進めようか……」 始まりの音を鳴らすかの様に、白は黒に染まっていった。
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