01.日常とは、全てにおいて無である。

2/7

2人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
ミーン…ミーン… 蝉の声が町中…いや、『彼』の世界で響いていた。 暑そうに体にはりついたシャツをパタパタとあおぐ。 しかし、その場しのぎにもならなくて、ただ暑さが増した様な気がした。 「――…あちぃな」 頬から首筋へ垂れていく汗を拭いながら、彼は歪んだ道を歩いていった。 ――…
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加