なにもかも

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少し掠れた声が 好きだった 偶然触れた 大きめな手も 誰より速く 走る姿も 眼鏡を掛けた 真面目な顔も 何もかもが 好きだった 細目の鋭い その瞳 誰より白い その素肌 ちょっと意地悪な その性格 焦った時の その苦笑い 見てるだけで 幸せだった ただ 声を聞いているだけで 一瞬 すれ違っただけで 誰よりも 幸せになれた どこに居ても みつけられること 声が聞こえれば 振り向いてしまうこと きっと 知る人はいないだろうけど まだまだ ずっと 好きなんです 誰よりも あなた一人が
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