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花が咲く その季節
もう 三年も忘れてしまった春の香りが そこにはあった
あの ほんの数ヶ月の雰囲気 春の香りを忘れることは きっとない
私の心の中に あの人がいる限り
―春―
桜の雪が舞う 入学式
やっぱり あなたの姿はなかった
―夏―
陽炎たつ 暑い陽光の下
あなたに会った コンビニ
あなたが好きって 伝わった…?
―秋―
二度だけね
横断歩道の赤信号に 足止めくらった私の姿
ちらっ 横目で冷たく通り過ぎていく あなたの影
私だって 気付いてくれた…?
―冬―
「告白するよ」 きっといつか
そう言った私に みんな 「頑張って」
励ましてくれた 冷たい風の中
―そして今―
あなたの隣に誰がいるのか 知らないけれど
きっときっと幸せになってね
また 新しい春を迎えた私の 一番大好きな あなた
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