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★幕末の世界★
ここは、京の町。
幕末の世界に連れ込まれた西園寺薫は壬生浪士の屯所に倒れていた。
『組長!!屯所の前に怪しい奴が倒れています。始末しますか?』
『待ちなさい。君さぁ、始末するって女を殺すの?』
隊務を終えて帰ってきた沖田総司の隊が倒れている薫を見つけた。
しかし、隊士が怪しい奴だからと言って殺そうとしたところ総司が助けた。
『取り合えず土方さんに伝えておきますから君達はゆっくり休みなさい。』
『はい。分かりました。』
隊士が居なくなると、総司は土方さんの部屋に向かった。
襖の前に来ると土方さんに呼び掛ける。
『土方さん。沖田です。』
『総司か。入れっていうまえに入っているではないか』
『だって、土方さん反応がおそ…いだっ』
『総司はいつになったら大人の男になるんだよ』
土方に殴られた沖田は反論をする。
『そんなことよりも隊務の結果を言いに来ましたのに。』
『なら、早く言えよ。バカタレが。』
と言いつつ沖田を殴る。
『痛いじゃあないですか。まぁいいでしょ。女の子が屯所の前で倒れていたので保護をしました。』
『女の子が屯所の前で倒れてただと!?』
『取り合えず、僕の部屋で寝かしてます。起きましたら土方さんの部屋に連れてきます。』
『そうしてくれ。』
『それでは、失礼します。』
沖田が出ていくのを見守ったら監視の山崎を呼ぶ。
『山崎!!来てくれ!!』
『なんや?わいは忙しいんや。』
『悪かった。ちょいと調べて欲しいことがあるんだ。』
『なんや?』
『うむ。総司が屯所で倒れてた女の子を寝かしているんだ。で、山崎!!総司が余計なことをしないように見張ってくれ。』
『承知した。』
山崎が天井に戻って行くのを確かめると土方に書類を書く。
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