3:悪夢をみせて

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「真理子ちゃん?」 突然後ろから声をかけられたとき、真理子はゴミの山に顔をうずめて机に突っ伏していた。 半ば眠っていたのかもしれない。 そのせいか、声が誰のものなのか、すぐには分からなかった。 「なにしてるの。電気もつけないで」 パチンと音がして、青白い光が彼女を照らす。 散り散りにされた銀紙が汚らしく光ると、彼女は少し顔をしかめた。
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