3:悪夢をみせて

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身体を起こして、ゆっくりと頭を振りながら、ようやくここが自分の部屋だったのだと気がついた。 「夢……かあ」 それにしても、生々しい夢だった。 まだぼんやりしたままの頭では、どこからが夢だったのか、分からない。 ふと机を見ると、そこには飲みかけのペットボトルが置いてあった。 孝が飲んでいたものだ。 そこでようやく、孝が帰ったところまでは夢ではなかったのだと、分かった。
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