3:悪夢をみせて

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あれは、ただの夢だったのか。 夢が現実になったのか。 考えていると、頭が割れそうに痛んだ。 目の前に見えるものが、黄色くなったり赤くなったりしながら、ゆらゆらと揺れている。 この不安定な景色を拭い去ろうと、強く目を瞑っても、それは消えることはなくて。 それどころか、今度は目の前の机が縦に伸び始めたように思えた。 信じられないような出来事に、何度か瞬きを繰り返すと、今度は横に伸び始める。 一体、何がどうなっているというのか。
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