3:悪夢をみせて

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続けてもう一つ、チョコレートを口に含む。 今度は、いつもの甘ったるい味がした。 味覚も戻ってきたようだ。 呼吸も落ち着いてきたところで、一安心していると、隣で奈美が笑っていた。 「なになに、どうしたの? あんた、いつからそんなにチョコレート好きになったわけ?」 カラカラと明るく笑う奈美の唇は、例によってグロスがべったりと塗られている。 そのラメを含んだピンク色が、蛍光灯の下で汚らしくギラギラと光った。
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