3:悪夢をみせて

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かといって、家でも学校でも、プチショコラ以外のチョコレートを食べるということはなかった。 もともと食べる習慣がなかったし、部室に行けば大量のプチショコラが置いてある。 もちろんそれは八木の物なのだが、彼は積極的に真理子にチョコレートを押し付けてくるのだ。 だから、自分で買う必要もない。 結局、いつもプチショコラばかりを食べていることになったのだが……。 その不思議な習慣は、奈美の一言で不気味な影を落とすことになった。 「なんか、変な薬でも切れた時みたいだったよ。 なんて言うんだっけ?禁断症状?みたいな感じ。 必死すぎるでしょお」
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