3:悪夢をみせて

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「そうだろうね」 真理子は大げさに溜め息をついてやった。 そうは言っても、奈美ならやりかねないのが分かっていたのだから。 少しの沈黙が2人の間に流れると、見計らったように担任の教師が入ってきた。 生徒達は、慌しげに挨拶を交わしながら、いそいそと席に戻り始める。 そんな中、真理子は鞄が振動しているのを感じた。 短く三度揺れて、止まる。 メールを受信したことを告げていた。
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