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深く息を吸って、吐く。
それを繰り返しているうちに、だんだんと心が落ち着いてくるのを感じた。
チョコレートが食べたい。
そう思ったけれど、教師がいる前で菓子を摘むことなんて、さすがに出来ない。
本当に、いつからこんなに甘党になってしまったのだろう。
知らず知らずの内に、真理子は薄く、微笑んでいた。
これでまた、孝自分だけのものになる。
そう考えただけで、こみ上げてくる笑いを抑えることなんて、とても出来なかった。
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