4:身近なところに敵がいる
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それ以上、孝は何も言わなかった。 けれども心なしか、いつもよりも乱暴に触れていたような気がして。 孝が帰ってしまった後も、真理子は体が重くて、なかなかベッドから抜け出すことが出来なかった。 一人きりの部屋。 自分の呼吸の音だけが響くこの部屋に潜り込んでみても、当然のように時は過ぎていく。 眠気が徐々に彼女に忍び寄ってくるのを、感じていた。
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