4:身近なところに敵がいる

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それからどのくらいの時間がたったのだろう。 「寝ちゃった!?」 真理子が大声を出して飛び上がったときには、強烈な日の光が部屋中にさし込んでいた。 カーテンの開いたままの部屋は、夜とはうって変わって楽しげで。 家具たちも、どこか得意顔で整列しているようだ。 「ああ、知らない間に寝ちゃったんだあ」 大きく伸びをして、目を手で擦る。 ふと顔を上げると、光を浴びて一段と明るく見える机が目に入った。
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