4:身近なところに敵がいる
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さっきよりも、もっと思い溜め息が吐き出される。 持ち上げてみても、一晩そのままだったスカートは、やっぱり皺だらけ。 これを履いていくのかと思うと、それだけで登校する気が失せてしまいそうだ。 どうにかならないものかと、皺を指でなぞりながら考えていると、不意にひだの間から、何かが零れ落ちた。 キラリと光る、銀色の粒。 真理子は屈みこむと、そっとそれを摘み上げて、手の平にのせた。
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