4:身近なところに敵がいる

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「あ、八木君」 「よっ、お疲れさまあ」 八木は目を細めて笑うと、鞄を肩に掛けなおした。 なで肩の彼は、どうやっても鞄がずり落ちてしまうらしく、しょっちゅう鞄を掛けなおしている。 「今日は部室、行く?」 聞かれて真理子は少し考えた。 今日は予定がない。 孝も休んでいるし、どうせメールが来ることもないだろう。
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