4:身近なところに敵がいる

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「そうだね。行こうかな」 「じゃあ、ぼくも行こうっと」 真理子が言うと、八木は即座にそう言って、また鞄を掛けなおす。 そして真理子の前に立って歩き出した。 「2人しか部員がいないと、活動日決めるのが楽でいいよね」 「確かに。でも、活動っていうほどのことしてないけどねえ」 「まあ……そうだけど。漫画読んで、お菓子食べて……これじゃあ、家でくつろいでるのと変わんないじゃん」 2人で笑いながら、部室に入る。 パチンとスイッチを入れると、薄暗い部屋に明かりが灯った。
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