4:身近なところに敵がいる

31/48
前へ
/278ページ
次へ
顔を上げると、ちょうどこちらを向いた八木と目があった。 真理子は反射的に顔を背けた。 そんなにあからさまに顔を背けられると、八木がどう思うかなんて、今の真理子に考える余裕なんてなかった。 とても嫌な予感に襲われていたのである。 そして、嫌な予感ほど当たるものはないと、彼女には薄々分かっていた。
/278ページ

最初のコメントを投稿しよう!

578人が本棚に入れています
本棚に追加