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「奈美ちゃん……だっけ?ほら、真理子ちゃんのクラスの」
「うん……。奈美って子は、いるよ」
体中が心臓になって、跳ねてしまっているんじゃないかというくらい、鼓動が激しい。
心なしか、息がしにくくなってきたような気がした。
「その子のピアスに似てるよね?」
上目遣いに真理子をみる八木の目は、質問をしているはずなのに、確信しているとでも言いたげだった。
真理子は、知らず知らずのうちに手を鞄の中に突っ込んで、何かを探すようにまさぐりだしていた。
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