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八木が、いたずらっ子のように目を輝かせながら、自分の唇に指を当てた。
真理子も小さく頷いて、自分の唇に指をやって、教室の中を覗き込む。
一瞬、中は空っぽのように思えた。
しかしよく見ていると、薄暗い教室の中で、カチカチという音とともに、青白い光が小さく浮かび上がっているのが目に入った。
隣でニヤリと八木が笑う。
机に腰掛けながら、2人に背を向けて携帯電話をいじっている女子生徒は、奈美だった。
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