4:身近なところに敵がいる
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熱いくらいの体温を肩に感じながら、真理子は耳を澄ました。 「サボりー?え、違うの?絶対そうでしょお」 奈美は楽しそうに、甲高い笑い声を上げていたが、突然声を潜めた。 それにしたがって、真理子も壁に張り付くようにして続きを聞く。 「ね、今から会おうよ。ね?具合悪いんだったら、看病しに行ってあげるから」 孝の家に行こうというのだろうか。 真理子も入ったことのない、彼の家に。
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