4:身近なところに敵がいる
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「よしっ」 八木は、満足そうに頷くと、再び真理子の腕を持って教室を出た。 促されるままについて行った真理子が、教室をでる寸前で振り返ると、鞄の傍に転がったピアスが、白く浮き上がっているのが見えた。 2人は、廊下に人がいないことを確認して、隣の教室に身を潜めた。 すると待つまでもなく、すぐに奈美が現れると、教室に入っていったのが見えたのだった。
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