4:身近なところに敵がいる
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一度流れてしまった涙は、もう止めることなんて出来なくて。 何度も何度も、新しい道筋を辿っては、零れ落ちていった。 「真理子ちゃん……」 八木は優しく真理子の背中を撫でながら、部室へと連れて行った。 ただでさえぼんやりしていた頭の中は、涙ですっかり曇ってしまって。 もう、八木にすがっていないと、立っていることさえ出来ないんじゃないかと思うほど、真理子の足は震えていた。
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