5:境目のない世界

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「孝が真理子といる時でも、これを付けてれば、孝は私のものっていう証拠になるの。 だから、絶対に外しちゃダメだよ?」 「分かってるって」 「真理子の前でも、ちゃんと付けてる?」 「つけてるよ」 奈美がピアスの位置を確認して、満足そうに頷くのを見て、孝は彼女の手を強く引いた。 その反動で、奈美は布団の上に仰向けに倒れこむ。 すっかりはだけたブラウスの下からは、しなやかな肉体が覗いていた。
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