2:夢という名の言い訳

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「あれは、確かに俺が悪かったよ。 でもさ、あいつが強引に家に引っ張り込んだんだって」 家に引っ張り込むのは強引だったとしても、そこにいくまでの道のりは孝が自分の足で歩いて行ったのを、真理子は知っていた。 そして、その足取りが、いつになく軽やかだっただろうということも。 「目の前でいきなり服、脱がれたらさあ……。 なんつーか、やっぱり見ちゃうじゃん?」 当然のように言う彼が、見ていただけではないことも分かっていた。 そこで見ただけで帰った、というのなら、あんなことにはならなかったのだ。 『孝は私が好きなんだって』 奈々の小馬鹿にしたような声が聞こえた気がして、思わず身をよじる。 それをどう受け取ったのか。 孝はここぞとばかりに強く抱きしめると、真理子を自分の側に引き寄せるようにして、ソファーに押し倒した。
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